予防医療のランダム・ウォーカー

内科専門医のblog 〜予防に勝る治療なし〜

ダイエットは数字で解決できる(あとは強い意思)

ダイエットに関しては、なんとなくやってもうまくいかないことが多いと思います。

 

なので、まず、標準体重を計算してください。

 

(標準体重kg)= 身長(m)× 身長(m)× 22 です。

 

身長が150cmであれば、150㎝が1.5mに換算されるので

 

標準体重(kg)は1.5 × 1.5 × 22 なので、、

 

計算すると、50キロ。150センチの人は50キロが標準体重ということになります。

 

ちなみに、

 

身長150センチで体重50キロ

身長155センチなら体重53キロ

身長160センチなら体重56キロ

身長165センチなら体重60キロ

身長170センチなら体重64キロ

身長175センチなら体重67キロ          になります。

 

ダイエットを目的とする場合には、この標準体重に20(キロカロリー)をかけていくと一日の目標エネルギーが計算できます。

 

150センチの方であれば、50キロ × 20で、1日約1000キロカロリーにするというのが、基本的な考えになります。 

 

ここまで計算して、これを日常に落とし込むときに難しいのは、普段食べているものがどれくらいのカロリーなのかがわからないことです。

 

特に、普段摂取する機会の多い、主な食事のメニューがだいたいどれくらいなのか、ある程度知識がないと、カロリー計算はできないので、以下にまとめてみました。

 

スパゲッティの種類によって違うんじゃないの?というご意見が出るかと思いますが、細かく分類すると煩わしくなります。

 

大まかにあたまに入れておくことが大事ですから、そのように記載します。

 

スパゲッティ:800キロカロリー(600~800):塩分4.3グラム

ピザ(小):600キロカロリー:塩分3グラム

グラタン:700キロカロリー:塩分4グラム

ハンバーガー:300キロカロリー:塩分1.5グラム

カレー:900キロカロリー:塩分3.5グラム

オムライス:850キロカロリー:塩分3.6グラム

ハンバーグ定食1100キロカロリー:塩分8グラム

ステーキ定食:1000キロカロリー:塩分6グラム

ラーメン:500キロカロリー:塩分6グラム

チャーハン:700キロカロリー塩分2.6グラム

ギョーザ:400キロカロリー:塩分1.5グラム

麻婆豆腐定食:650キロカロリー:塩分3.2グラム

中華丼:850キロカロリー:塩分3グラム

牛丼:900キロカロリー:塩分3.8グラム

かつ丼:900キロカロリー:塩分3.5グラム

天丼:800キロカロリー:塩分3グラム

刺身定食:500キロカロリー

生姜焼き定食:800キロカロリー:塩分1.6グラム

さんま塩焼き(単品):300キロカロリー:塩分1.8グラム

そば系:400キロカロリー:塩分2.7グラム

うどん系:500キロカロリー:塩分5.5グラム

やきそば:600キロカロリー:塩分3.5グラム

から揚げ弁当:700キロカロリー:塩分3.3グラム

幕の内弁当:800キロカロリー:塩分3.8グラム

カップラーメン500キロカロリー(商品によるが、多いものだと800キロカロリーも):塩分5.5グラム

おにぎり(一個):200キロカロリー:塩分2グラム(平均)

 

もちろん、これらは標準的な量でのカロリーなので、

 

大盛りを食べている方はおそらくこの数値の1.5倍から2倍くらいのカロリー摂取になっていると思われます。

 

ちなみにとなりに塩分を記載したのは、一日6グラム未満という高血圧治療の目標値が結構ハードルが高いことを感じていただきたいからです。

 

カップラーメン1杯で、一日塩分量はだいたいアウトです。

ラーメン系はよく言われることですが、スープは飲んではいけないですね。

 

ちなみに、主食に関しては

 

ごはん(小盛り):170キロカロリー

ごはん(普通盛り):250キロカロリー

ごはん(大盛り):400キロカロリー

食パン(一枚):170キロカロリー

 

という感じになっています。

 

そもそも一食で700キロカロリーを超えているようでは、なかなかダイエットには厳しくなってきます。

 

塩分も、単独で体重を増加させる可能性があるので、塩分制限もダイエットには重要です。その辺りは盲点になっていると思います。

 

今回は摂取カロリーを中心にみましたが、カロリー以外にも摂取するタンパク質の量もダイエットには非常に重要です。

 

 

タンパク質摂取量に関しては、いろいろなところに記載がありますが、また次回以降で自分の知識の整理を兼ねて、簡単にまとめたいと思います。