前回は高血圧の定義をまとめました。
今回は日本の現状をみてみたいと思います。
まず、40歳から74歳では、男性の60パーセント、女性の41パーセントが高血圧の基準を満たすようです。
これはかなりの数になりますよね。
さらに75歳を超えると、男女ともに70パーセントを超えてきます。
若い頃は低かったのに!という方がたくさんいらっしゃいますよね。
女性の場合は閉経後のエストロゲン、プロゲステロンの作用変化が関与していると言われています。
高血圧は4300万人で、そのうち自分が高血圧だということを知らない方が1400万人という統計が出ています。
ただこれは、いくつからが高血圧なのか知らないから、ということもあるでしょう。
医師でも全員が血圧の基準値を把握してる訳じゃないですから、医療関係者ではない方々ではあたりまえです。ですから、何度も何度もまた書きたいと思います。
(自分も正常高値血圧、高値血圧の意味を少し勘違いしてました)
高血圧は地味ですが、減塩が確実な改善方法です。
ただ、1日6グラム未満と言われても、なかなか実感がわかないですよね。
最近の日本の調査では、約10グラムを1日に摂取している人が多いそうです。また、加工食品等に塩分の表示が義務付けになるようなので、少しはやりやすくなるそうです。
(いままでは塩分表示ではなく、ナトリウム表示だったため、いまいちピンとこない感じだったようです)
塩分は、外食したら一回で厳しくなりそうな気もします。
血圧も、糖尿病も、コレステロールも、結局は食事が強く関係しているんだなと再認識することになりました。
ということは、これらが進行して起こる脳卒中、心筋梗塞の多くも食事が関係してるのは間違いないでしょう。
これはまさに医食同源ということですが、おいしいもの食べたいのは当たり前ですから、食べてもいいと思います。
だから、食べてもそれをうまく使えるからだ作りが大事ですね。
有酸素運動(+筋トレ)です。
(筋トレ、レジスタンストレーニングには科学的根拠はありませんが、有酸素と組み合わせると高い効果が得られると思います。特に下半身の筋トレです)
結局そこにいきつきますかね。
あとは、内服薬をうまく利用することです。
日本人の寿命がここまで長くなったのは、薬物治療の力が一番大きいと個人的には思います。あとは、これからは単に寿命だけではなく、元気で活動ができる健康寿命を伸ばすことです。
健康寿命はこれからのkey wordですね。