予防医療のランダム・ウォーカー

内科専門医のblog 〜予防に勝る治療なし〜

加齢そのものが病気

人間のからだは今日より明日が確実に老化していきます。

1日スパンでの変化は小さすぎて自覚することは難しいですが、確実に毎日老化します。

 

老化したことで起こる現象としては、水や塩分がたまってしまったり、血管が硬くなることで起こる高血圧、おそらくホルモンなどの産生需要が落ちることによるコレステロール上昇、カロリーオーバーによって、糖が体内に溜まりすぎる脂肪肝からの糖尿病

 

こういったメカニズムが積もりに積もっていった結果、脳梗塞心不全、透析へと進んでいく。

 

いつ発症するか予測は困難ですが、人間は誰しも日々、徐々にこういったことがからだのなかで進行しています。

 

若い頃は余分なものはからだの外に出せたし、そもそも成長に全部使えていたんです。

 

若い頃は血圧低すぎたのに、高血圧なんて初めて知ってショック、、

 

ほとんどそんな方ばかりなわけです。

 

40-50代が一番病気にもっていかれる可能性が高いのに、だれも血圧計すら持っていない。

 

このあたりにアプローチできれば、今60代以上の方が困っている脳卒中後の後遺症、心臓病での後遺症、週3回の透析は激減しそうなもの。

 

あとは良い薬は若い頃から躊躇なく飲む

 

それが老化を遅らせるポイントなのでしょう。