予防医療のランダム・ウォーカー

内科専門医のblog 〜予防に勝る治療なし〜

心房細動のあたらしい治療

パルスフィールドアブレーションというあたらしいテクノロジーバイスが日本でも使用されるようになりました。

 

心臓の中に入れたリング状のカテーテルについた電極からパルス状の電圧をかけることで、心房細動の原因となっている心筋細胞を死滅させる、熱や冷却によらないあたらしい治療法です。

 

百聞は一見にしかず、ですので実際に見てきました。

 

やり方は非常にシンプルな印象で、手術時間も短くなるようです。合併症も少ない。短期的な成功率も悪くないようです。

 

完全には理解できませんでしたが、カテーテルを心筋に接触させなくても成功するため、その成功が永続するのか

 

血液中の赤血球が溶血という現象を起こすことがある

 

接触をしっかりした方が広くアブレーションできる

 

などこれからの課題もよくわかりました。

 

実際にオペレーターをやっている先生は、やはり成功が永続するのか心配だ、というお話をされていました。

 

まだいろいろありそうですが、手術方法がシンプルで時間が早いというのはメリットかと思いました。