1日にからだに必要なタンパク質は、だいたい体重くらいを摂ればいいようです。
50キロの人なら50グラムのタンパク質を摂るという意味です。
ただし、トレーニングしている場合は、1日100グラムくらいは必要です。
タンパク質は腎臓の負担になるので、慢性腎臓病の方は制限する必要がある、しかし、高齢になればなるほど、筋力低下が進行するので、腎機能が悪い場合にどうすればいいか。
という議論が、先日ある学会で議論されていました。
心臓病の専門家と腎臓病の専門家の議論でしたが、結局は高齢者の方にはタンパク質制限は不要、との内容でした。
自分の食生活を振り返っていただくと、なかなかタンパク質はとれていないんだなということがわかるかと思います。
炭水化物の割合を下げて、タンパク質の割合を上げましょう。
ただ、炭水化物ゼロはやめていただくように、外来ではお話しています。
炭水化物は糖ですから、前回まで記載したように、糖はからだのエネルギー産生に必須です。
ほとんどの人が摂り過ぎているだけ。
ほとんどの糖尿病は、適切な炭水化物制限と運動で治ってしまうのかもしれません。
炭水化物は糖尿病以外にも、コレステロールにも強く関与していますし、高血圧にも関係しています。
そうであれば、狭心症や心筋梗塞、脳梗塞などの命を奪う重大疾患の原因にもなっていることになります。
糖尿病の方で、運動を始める前には必ず眼科を受診してください。