働き盛りの死なない新常識
働き盛り死なない新常識、というテレビ番組をたまたまやっていて、流し見しました。
心臓病で死にかけた医師数名が登場し、それぞれの体験をまとめた内容でした。
高血圧や糖尿病などの生活習慣病を無視して働いた結果、急性心筋梗塞、脳梗塞などに医師自身がなってしまった、という内容でした。
基本的な内容ですが、
高血圧
糖尿病
睡眠不足
健康診断で指摘されたら、放置せずに医療機関を受診してください。
(この場合、大学病院や総合病院には行かないでください。大学病院や総合病院は生活習慣病を治療する場所ではありません。来られた側も、生活習慣病を治療する人的余裕が全くありません。)
生活習慣病の治療とは、内服薬を飲むばかりではありません。
食事を変える、運動を始める。治療薬も昔より格段に良くて使い易いものばかりです。
ひとつの内服薬で、さまざまな病気を予防できるとしたら、コスパはかなり良いと思います。
防げる突然死は防がないと。
やるだけのことをやって、ダメならあきらめがつきます。
昔の常識は通用しません。 血圧が180に減塩だけでがんばれ、糖尿病と脂質異常症は運動と食事をがんばれ、と言うだけ、不整脈は更年期だから、精神的なものですよ、とか言っている人は今は通用しません。
高血圧は減塩だけではムリです。
糖尿病は、必要ならしっかりした内服を。運動や食事の効果を月に一度は確認すべきです。
自分を含め、知り合いのコレステロールが高い医師はみんな、しっかり内服をしています。
不整脈や動悸は気のせいや精神的なものではありません。更年期だけで動悸を自覚することはあり得ません。
専門医を受診してください。
自分がそうだから言っている訳ではありませんが、可能なら循環器専門医への受診が良いと思います。
なぜなら、高血圧、糖尿病、脂質異常症、不整脈、睡眠不足などの先にあるのは、ほとんどが循環器系の病気だからです。
循環器専門医は、その先の重大な病気を嫌という程経験しています。
だから、他科の医師よりも、手を打つのが早いはずです。
循環器系の重大な病気を実際に見たことのない医師は、ここが甘いと毎回感じます。
(血圧のコントロールが悪い、コレステロールが高い、糖尿病のコントロールが悪い、などの原因で心筋梗塞になっても、それを対応するのは循環器専門医です。他科の先生は心筋梗塞になったことを後から知ります。そこに痛みはありません。)
循環器専門医は非常に厳しい状況を何度も眼にしているはずなので、生活習慣病への治療のモチベーションは高い人が多いはずです。
ここが循環器専門医を受診する一番のメリットだと、自分は思うのです。 うまく利用しましょう。