一日断食したら、翌日は好きなものを食べるという食事法が有効だ、という話です。
Alternate Day Fasting (ADF) と呼ばれる方法です。
健康でわずかに過体重の基準を超える60人を対象に、
参加者の半数を、2日間のうち最初の12時間は好きなものを食べ、その後36時間は断食することを繰り返すADFを1カ月間継続する群に。
残る半数を、普段通りの食生活を送る群に分けて、経過を確認したそうです。
その結果、
普段通りの食生活を送った群では、約220gの体重増加が認められました。
それに対し、ADF(一日おきの断食を行った)群では、体重は平均4.5%減少したとの結果でした。
さらに、ADF(一日おきの断食を行った)群では、コレステロール値が低下するなどの心血管リスク因子の改善も認められました。
もう一度、ADFの方法を確認します。
【2日間のうち最初の12時間は好きなものを食べ、その後36時間は断食を繰り返す】
思い返してみると、以前あるメディアでも断食ツアーのような特集をやっていましたね。
心臓病予防食という発想も最近、いろいろなところで見るようになりました。
炭水化物を制限することと、心臓病の発症には関連があり、
炭水化物摂取比率を約50%にした食事で、心臓病の発症がもっとも低かったとの報告もあります。
ただし、今回の結果は比較的短期間での検討であり、長期の研究結果が出るまでは、極端な炭水化物の制限は控えた方が良いと思います。
糖尿病治療中の方は、このADFという断食はいきなり開始できないので、主治医の先生と相談が必要です。
食事はからだを作るものなので、食事を変えればからだも変化するはず、とは思っていましたが、【炭水化物制限】がここまで良い結果を出し始めているのには、やや驚いています。