特定保健用食品(トクホ)に血圧を下げる効果があるのか、という内容です。
高血圧に対する効果を謳っているトクホには、ペプチド、杜仲葉配糖体、酢酸、γアミノ酪酸、フラボノイドなどといった成分が含まれていてます。
難しい内容は飛ばしますが、それぞれ血圧を下げる効果はあるようです。
ただ、その効果判定には十分な実証調査がされていないので、血圧を下げる薬とは同格には扱えないということです。
成分に含まれるペプチドはACE阻害薬という薬と同じ作用があるものもあります。であるとすると、妊婦には使用ができない成分が含まれている可能性が出てきます。
妊婦の方はやめた方がよさそうです。
メーカーのホームページをみたら、トクホは妊婦向けに開発されている訳ではないので、不安なら医師へ相談せよという回答を載せていました。このあたりからも結構てきとうな雰囲気がでています・・。
一方、トクホ以外にある機能性表示食品とは、トクホの許可取得が難しいもので、血圧を下げることを目的とした摂取は推奨しないとされています。
トクホの注意すべき点としては、
1、トクホは多量摂取により疾病が治癒したり、より健康が増進するものではなく、1日の摂取目安量を守ること
2、腎機能が低下している人は、トクホの摂取を避けること
以上のように記載されています。
トクホのお茶というと、からだに良いイメージのみ先行しますが、こうやって調べてみるとなかなかそう簡単なわけではないようです。
まとめると、
妊婦の方は飲んではダメ、腎臓が悪い方も摂取しない方が良い、血圧は下がる成分は入っているがしっかりしたデータがないので、薬よりももしかしたらリスクが高い可能性がある、といったところでしょうか。
降圧薬の方がデータ上安全であるとすると、世の中のイメージと真逆ですね。