予防医療のランダム・ウォーカー

内科専門医のblog 〜予防に勝る治療なし〜

心房細動はハイリスク疾患です

健康診断の心電図で、心房細動と診断されてそのまま様子をみている方はどれくらいいらっしゃるのでしょうか。

 

 

心房細動は無症状でも、脳梗塞心不全を高率に起こします。

また、認知症の原因になると言われています。

 

 

特に脳梗塞は一度発症してしまうとなかなか元には戻りませんので、心房細動を絶対に放置しないでください。

 

 

自分が学生の頃は、心房細動は死ぬ病気ではないからアスピリンだけでOKと指導している先生も現実にいました。心房細動はほっといていいから、という雰囲気があったと思います。

 

 

そう考えると隔世の感を感じざるを得ません。

 

 

可能なら、循環器専門医のいるクリニック、さらに欲を言えば、不整脈専門医のいるクリニックを受診してください。

 

 

今はリスクを計算して、抗凝固薬を飲みながら、心房細動を根治できないかを相談すべき時代です。

 

 

心房細動は重要なので、これからも何度も話題にしていきたいと思います。