予防医療のランダム・ウォーカー

内科専門医のblog 〜予防に勝る治療なし〜

医療用ウェアラブルデバイスの続き

医療用ウェアラブルバイスの話題の続きです。

 

昨日も書きましたが、不整脈が相当数検知できるようになると、その多くが心房細動という不整脈になるはずです。

 

 

心房細動は脳梗塞心不全認知症の原因になるため、見つかった心房細動に対して、適切な医療機関に受診できるシステムさえ作れれば、脳梗塞心不全認知症をある程度予防できるようになります。

 

 

ウェアラブルバイスが1日の波形を分析して、今日は心房細動が出ています、などというように、本人に表示し、通知してくれる機能があるようです。

 

発作性に出ては消えていく不整脈は、外来診療では捉えることが本当に難しいのですが、そんなわずらわしさ、というか難しい診療の負担から患者さんサイドも医療者側も解放されるとすれば、循環器分野の診療としては、革命的な変化だと思います。

 

ただ、心房細動が見つかる人がどれだけ増えるのか、想像しただけで怖くなります。今の10倍で済まないでしょうね。

 

でも、デバイスから毎日何かしら心電図異常を通知されるのも、なかなかのストレスになりそうですね。 結局みんな心電図機能をOFFにしそうだなーと思いました。