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内科専門医のblog 〜予防に勝る治療なし〜

大腸内視鏡検査(大腸カメラ)はいつ受けるべき?

大腸内視鏡検査は、上部消化管内視鏡検査(胃カメラ)よりも受ける機会は少なくなると思います。

 

実際に、自分が今後受ける場合どういった基準で考えていったらよいのか、消化器外科専門医の先生に聞いてみました。

 

 

一般的に日常診療で大腸カメラをお勧めする場合は、患者さんから便に血が混じっているというように、実際に症状や現象を言われた時、または、原因不明の貧血が進行している場合のふたつが多いのではないかと思います。

 

あと多いのは、大腸がん検診でよく行われている便潜血反応検査という検査で陽性だった場合にも、大腸カメラをお勧めすることになります。

 

 

ただし、この便潜血反応検査が陽性であった場合でも、大腸がんのリスクは3~5%程度と言われています。

 

つまり、便潜血反応検査で引っかかって大腸カメラを受けましょうと言われた段階では、その95%は大腸がんではない、ということです。

 

 

大腸カメラは胃カメラに比べて負担は多い検査のようですが、

 

一度ポリープも何もないことが確認されれば、3~5年は再度受ける必要はないのではと言われているようです(欧米の基準)。

 

ですので、その消化器専門の先生がおっしゃるには、まずは一度どこかのタイミングで見てみないとわからないよね、ということでした。

 

 

先日見たデータでは、10年間くらいはやらなくてもいいのではないか、というものもあり、このあたりはまだ議論があるところのようですが、一度は受けてみておいた方が無難な検査であることは間違いなさそうです。

 

自分も近いうちに、大腸カメラを受けることをひとつの目標にしていますが、

 

知り合いの先生にお願いするのは何となく気が引けてしまい、どこで受けるかを迷います。