予防医療のランダム・ウォーカー

内科専門医のblog 〜予防に勝る治療なし〜

睡眠時無呼吸症候群はsilent killer

睡眠時無呼吸症候群は、夜寝ている時に無意識に呼吸が停止する病気です。

 

熟睡できていないので、当然、日中に眠気がひどくなります。

 

寝てる間に鼻と口をふさがれているのと一緒なので、低酸素状態になり、苦しいので血圧も、心拍数も高く変動します。

 

典型例としては、

 

いびきをかく中高年男性、昼間に居眠りが多い、電車を乗り越したり、交通事故を起こす。

 

女性にももちろん多いです。

 

睡眠時無呼吸症候群が怖いのは、交通事故もそうですが、高血圧の原因になる場合が多く、不整脈、急性心筋梗塞脳卒中につながることです。

 

治療は、ここでもまずは痩せること。アルコールを控える、横向きで寝る。

 

CPAPという呼吸補助の医療機器が有効です。

 

睡眠時無呼吸症候群は、かなりの数がいると思います。

 

仕事で乗り物を運転する人には、睡眠時無呼吸のある、なしを絶対に一度は調べてほしいです。

 

バスの事故のニュースの多くが、これが原因なんじゃないでしょうか。