予防医療のランダム・ウォーカー

内科専門医のblog 〜予防に勝る治療なし〜

骨粗鬆症予防・治療のメインも運動療法

骨粗鬆症は主に高齢女性に多く見られ、骨折の原因になります。

下肢の骨折を起こすと、歩行が著しく制限され、動けないことがさらに全身に悪影響を及ぼしてしまいます。

 

では、骨粗鬆症の進行を抑えるため、薬物療法を始めましょうという前にやるべき治療があります。

 

これもまた、運動なのです。

 

しっかりした重力をからだにかけることで、骨密度が上昇します。

 

薬物療法については骨密度は改善するものの、骨の骨化により硬さばかりが上昇するため、骨の非定型骨折といって、通常起こり得ないような形の、骨が割れてしまう骨折が多く、整形外科の先生を困らせることが多々あるようです。

 

骨が薬物療法で密度がどんどん上がることで、【骨のしなやかさ】を失うのです。

 

骨密度測定の数値が良くなれば良い、というわけではないんですね。