予防医療のランダム・ウォーカー

内科専門医のblog 〜予防に勝る治療なし〜

良いクリニックの見分け方(2)

前回、クリニックを選ぶ基準について、ある先生がまとめたものをご紹介しました。

 

クリニックのドクターの年齢や、専門医資格の有無が大切だとまとめられていました。

 

では、これらを調べるにはどうすれば良いのでしょうか。

 

やはりクリニックのホームページで確認するのが一番でしょう。

 

クリニックを開業している先生は、まず専門医資格はホームページに載せるはずです。(載せていない場合は、もしかしたら専門医資格をお持ちでないのかもしれません)

年齢は大学の卒業年度などが書いてあれば、だいたいは推測できます

 

 

また、総合内科専門医の名簿のように、各学会が名簿を出していますから、手間ですが、それを確認するのもひとつです。

 

循環器の分野では、学会は日本循環器学会、日本不整脈心電学会、日本心血管インターベンション治療学会、日本心臓リハビリテーション学会が主なもので、それぞれ、役割が異なっています。

 

まず、基本の循環器専門医。

 

日本循環器学会は循環器専門医という、循環器内科医師なら持っているべき知識を試験や経験で確認した資格の名簿を公表しています。

(※現在、名簿を改訂中でcloseされてました )

循環器を標榜していても、やはり循環器専門医くらいはないと、どうなのかなーと思います。

 

日本不整脈心電学会では、不整脈専門医といって、動悸の原因となる不整脈や、脈が遅くなった際に必要になるペースメーカの知識、また、心不全に対するペースメーカ治療の知識と、それらに対する経験などを試験で評価した資格を名簿で公表しています。

http://new.jhrs.or.jp/specialist-index/specialist-list/

 

日本心血管インターベンション治療学会は、主に狭心症心筋梗塞に対するカテーテル治療の技術を評価した資格名簿を公表しています。

http://www.cvit.jp/files/list_doctor-facility/expert/by_pref_name.pdf

 

日本心臓リハビリテーション学会では、心臓病治療に必須の、運動療法に関する専門的知識と経験を客観的に評価し、資格を認めたもの(医師以外の職種も含む)に対して、心臓リハビリテーション指導士という資格を出しています。

これも、名簿があります。

http://www.jacr.jp/web/jacrreha/system/list/kantou/

 

他の分野にもこういった資格が必ずありますから、クリニックを選ぶ選択肢として使わないのは、非常にもったいないと思います。