予防医療のランダム・ウォーカー

内科専門医のblog 〜予防に勝る治療なし〜

大腸がんのリスク・予防要因とは

大腸がんにアスピリンが有効である可能性が高い、という話題を先日書きましたが、現在はっきりしつつある、大腸がんの食生活や生活習慣におけるリスク・予防要因について、まとめます。

大腸がんに関しては、

飲酒 → リスクが確実に上昇

肥満 → リスクがほぼ確実に上昇

喫煙、糖尿病、加工肉・赤身肉 → リスクを上昇させる可能性あり

運動 → リスクをほぼ確実に低下

食物繊維、カルシウム、魚由来の不飽和脂肪酸 → リスクを低下させる可能性あり

以上のように、国立がん研究センターのwebで示されています。

大腸がんのリスクを【ほぼ確実に低下】させるのは、現状では運動だけ。

心臓病も、糖尿病も、この大腸がんも、結局は運動習慣の有無が発症に絡んできてますね。 飲酒は最近いろんなところで、悪いデータで見る気がします。 興味深い結果でした。