予防医療のランダム・ウォーカー

内科専門医のblog 〜予防に勝る治療なし〜

運動療法について

医師から、運動しましょうと言われることがあるかと思います。

 

医師はどのような意味で運動を勧めているのかを知ることは大事です。

外来が混んでいれば、医師は一人ひとりに運動の内容やその意味をお伝えすることが難しいと思います。 運動して血糖値下げましょう、運動して体重落としましょう、コレステロール下げましょう、、と漠然とした治療を指示されます。

 

運動を簡単に分類します。運動には有酸素運動と、抵抗運動があり、そのふたつを使い分けます。

有酸素運動はウォーキングや、ジムによくあるランニングマシーン、自転車こぎです。

抵抗運動は筋力トレーニング、要するにスクワットなどです。

 

運動の方法については、また詳しく記載しようと考えています。

運動の効果には、心肺機能を高める、筋力をつけて老化に抵抗する以外にも、大腸がんの予防にも効果があることがわかっていたり、糖尿病の治療にはもちろん、狭心症心筋梗塞治療後、また心不全の治療にも必須であることなど、多面的な効果が科学的に証明されています。

脳梗塞治療後や、整形のリハビリ、運動療法についても同様でしょう。ちょっとした転倒予防などにも大きな効果があると思います。つまり外傷予防です。 骨密度を改善するなんていう効果も明らかでした。

 

運動療法はなんとなく良いんだろう、ではなく、何万人にも試した上で運動している人に明らかに高い効果があった、ということが証明されています。

このことは誤解があると思いますので、強調させていただきたいと思います。